応急処置(急性外傷)に対するRICE処置の注意点

2018/06/11
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今日はケガをした時や、激しい痛みがある時のRICE処置について簡単にお話したいと思います。

 

RICE処置という言葉自体はかなりポピュラーでご存知の方も沢山いるとは思いますが、

 

その判断と、その処置が正しくできていない方もかなりいらっしゃるとは思います。

 

 

R=REST(安静)

I=ICING(冷却)

C=COMPRESSION(圧迫)

E=ELEVATION(挙上)

 

 

REST。そのまま安静ですから、

 

 

当たり前です。ケガをしたら動かさないようにして下さい。

 

 

ICING。患部を冷却して炎症を抑えましょう。

 

 

COMPRESSION、大事です。患部を圧迫することによって、腫れや内出血を抑えましょう。

 

 

ELEVATION、患部を心臓より上にして、腫れを抑えましょう。

 

 

上記の文章はネットを閲覧すれば、よく目にしますよね。

 

 

ここからは完全に主観でお話しします。私の経験上多いパターンの話です。

 

 

レスト=時々患者さんの中に、「ケガをしたんだけど、動かしているほうが痛くないし、良くなっている気がする」

 

 

なぁ~んてことをおっしゃる方がいらっしゃるんですが、完全に間違っています。

 

 

痛みというの発痛物質によって引き起こされるので(それだけではないけど)、運動や飲酒、入浴など、

 

 

血液循環がよくなることをすると、発痛物質が患部に停留しないので、痛みを感じにくくなるだけのことで、

 

 

状態は確実に悪化しています。なので注意点がここで一つ

 

 

「痛みがなくなることと、ケガが良くなっていることはイコールではない」

 

 

なので、皆さん気を付けて下さい。

 

 

次はICINGですね。RICE処置の中でも必ず行わなければいけないのがICINGです。

 

 

ただこれも勘違いしてる方が多くいらっしゃいます。

 

 

院でよくある会話で、私が患者さんに

 

 

「必ず冷やして下さいね」と言うと患者さんが

 

 

「わかりました、シップを貼っておきます」と答えます。

 

 

ここで注意点、

 

 

「シップを貼ることと、冷やすことはイコールではありません」

 

 

シップというのは、お薬です。消炎鎮痛剤を皮膚か吸収させているだけであって、

 

 

冷却が目的ではないので、皆さんお間違えのないようにして下さい。

 

 

ICINGをする時は、アイスパック等で患部を20分以上冷やして下さい。

 

 

大事な注意点はこの二つですね。あとは

 

 

COMPRESSIONはサポーターなどで行うのは良いとして、自分でホータイを使う時は

 

 

緊縛に気を付けて下さい。

 

正しい知識でしっかりとRICE処置を実践して下さいね。